>>3 からのつづき

【TNRを行っても猫被害は無くならない】
 地域猫の主軸となっているTNRは、あくまで繁殖させない手術です。従って手術した猫でも糞尿はしますし喧嘩もします。
つまりTNR自体に猫被害を低減する効果は無いと言っても過言ではありません。
 唯一期待できる効果は発情期の鳴き声やメスを巡っての喧嘩を抑える程度です。

【意外にかかる費用】
 去勢・不妊手術は動物病院にやって貰う事になりますが、料金は1匹あたり雄猫で1万5千円程度、
雌猫で3万円程度かかります。病院の善意で手術代が安くできたとしても1匹5千円程度はかかります。
 地域猫開始時に10匹の野良猫がいて手術代を安くできたとしても5万円はかかります。この金額、
町内会費用から捻出するような場合に安いと言える金額なんでしょうか?
 そして捨て猫や流入猫、新たに生まれてしまった子猫等で手術対象が増えると、費用は一気に膨らみます。

【必要な期間は年単位】
 地域猫は去勢・不妊手術により繁殖をさせないようにして寿命を全うさせようというのものです。
野良猫の平均寿命は3~5年と言われていますが、対象野良猫の平均年齢を2歳、4歳まで生きると考え、
全ての野良猫の手術を終えたとしても、2年間は餌やりを継続する事になります。その間に捨て猫や流入猫、
それらの間で生まれた子猫がいた場合、更に必要な期間は延びます。そしてその間、猫被害は出続けます。

【まとめ】
 このように地域猫というのは費用や時間が掛かる割りに、効果は期待できないどころか悪化させる事もあり、
その間、野良猫からの被害を我慢しなければなりません。
 やめませんか?地域猫を導入するのは。

【最後に】
 もし野良猫被害の対策会議を行った時に地域猫を推す人がいたら、成功実績例を開始時の野良猫の数、掛かった期間、
現在の野良猫の数も含めて提出させてみて下さい。またそれらが正しいかどうかの検証も、お忘れなく。

※なおTNRの為に公園等で捕獲器を使うには、基本的に狩猟免許が必要になると思われます。