「独身お断り」35歳記者が直面した保護猫を飼うまでの厳しいハードル

団体にもよるが保護猫を引き取るためには厳しい条件がある。一部を紹介しよう。

独身はNG
一人暮らしはNG
18歳以下、60歳以上はNG
6歳以下の子どもがいる場合はNG
安定した収入と猫を養うだけの経済力があること
緊急時の後見人がいること
などなどだ。

ほかにも「妊婦がいる場合NG」「妊娠する可能性のある若いカップルはNG」というものもある。赤ちゃんが猫アレルギーになる可能性があるからだ。

60歳以上の高齢者が不可なのは孤独死を警戒しているためだ。
保護団体の人に話を聞くと、実際に高齢者がペットを残して孤独死し、遺体とともにペットが残されているような事例があるという。

また、どの団体にも共通するのが「経済力があること」だ。ペットの飼育にはお金がかかる。
特に病気などをした場合、高額な治療費がかかるので、ペット保険に加入することを義務付ける団体もある。勤め先や年収を聞かれる場合もある。

感覚としては不動産契約のときの審査に似ている。
私はフリーランスで働いていたこともあり、新しい物件を契約する時に勤め先がないこと、年収が安定しないことで嫌な思いをしたことがあった。

仕方なくその日は家に帰ることに。後日、他の団体も訪れてみたが、どこも似たような対応だった。「独身」「一人暮らし」と言った時点で門前払いなのだ。

とある団体では「じゃあ、ペットショップで猫を買う以外に一人暮らしの人はどうすればいいんですか?」と問うと、
「そのへんで拾ってくるしかないですね」と返され愕然とした。
https://www.businessinsider.jp/post-269858