「警察じゃないから無視して大丈夫」と語り…三浦瑠麗&清志夫妻が起こしていた「2つのトラブル」

その一報を耳にしたとき、三浦清志氏は激怒した。
「基本、無視すればいい。だけど、またなにか言ってきたら『社員だ』『広告塔だ』って説明する。
それでもまだなにか言ってくるなら、俺はやつらと全面的に闘うよ」

その怒りは、妻で国際政治学者の瑠麗氏と共に築きあげてきた生活が、捜査機関によって踏みにじられたことからわき上がったものなのか。

三浦夫妻をめぐっては、東京地検特捜部が1月、太陽光発電事業を手がける清志氏の投資会社TRIBAY CAPITAL(以下「トライベイ」)
の東京・永田町のオフィスなどを家宅捜索。これを受けて、瑠麗氏がレギュラー出演していたテレビ番組を相次いで欠席すると、
政府の有識者会議で、太陽光発電事業を後押しした瑠麗氏の過去の発言なども問題視され、2人の動向に注目が集まっていた。ただしーー。

「三浦(清志)さんがあんなふうに怒っていたのは、もう3年も前のことです。
その日、彼のオフィスが入るビルの管理会社から『建物内で生き物の持ちこみや飼育は禁止されている』と注意を受けた。
彼と瑠麗さんが飼っている2匹の猫は家族同然で、オフィスにも毎日のように連れてきていましたから、
そのことをとがめられて反発したのです」(清志氏周辺)

したがって冒頭の清志氏の言葉は、今回の捜査とは直接関係ないのだが、渦中にある人物の人間性が垣間見えるエピソードといえる。
ここで清志氏の言い分を補足しておくと、愛猫たちは動物ではなく、自分たちにとって「社員」であり、「広告塔」でもあるのだから、
ペット禁止のルールはあてはまらないというのだ。広告塔というのは、瑠麗氏が代表を務めるシンクタンクで、
トライベイのオフィスと同住所にある山猫総合研究所(以下「山猫」)のシンボルだという意味だろう。

驚くべき理屈だが、実はこうした考え方は瑠麗氏の言動からも見てとれる。
それは、三浦夫妻の会社がそろって入居する、このオフィスをめぐる一連のトラブルに表れているのである。

三浦夫妻が悪質なのは、ルール違反を通知されながら、現在に至るまでオフィス内でのペット飼育を改める素振りすらないところにある。
関係者によると、管理会社からペットを持ちこまないよう注意を受けたのは、オフィスに入居して半年ほど経った19年秋までに複数回あった。
また、空調の状態を検査するため、トライベイのオフィスにはメンテナンス業者が定期的に立ち入ることがあったが、
三浦夫妻はその都度、猫たちを瑠麗氏の個室スペースなどに隠していたという。

そのうえで清志氏は次のような発言もしている。
「あいつら(管理会社)だって、こんな使いにくいオフィスの借り手に出ていかれたら困るだろう。
瑠麗にレオ(愛猫の名)たちの写真をバンバン撮ってもらって、既成事実つくって、管理会社には文句を言わせないようにしてやる」

こうした清志氏の意を汲んだのか、瑠麗氏のSNSは、直近のものも含めて、オフィスとみられる場所で撮影された愛猫たちの投稿であふれている。
さらに、昨年2~3月に読売新聞に連載された瑠麗氏の記事では、猫たちをオフィスで飼育していることを悪びれずに語っている。

〈我が家には、ベンガルの「レオ」(オス、3歳)とラグドールの「ジーナ」(メス、1歳)という2匹の猫がいます。
毎日、自宅から一緒に通勤し、仕事場で自由に過ごさせています〉(22年2月14日付夕刊)

管理会社に話を聞くと、このオフィスビルについて「館内規則で、動物を持ちこんだり、飼育したりすることはお断りしています」
(広報室)と確認できた。一方で、ルール違反を続けているトライベイや山猫がなんらかのペナルティを受けた形跡はない。
清志氏のいう〝既成事実化〟が功を奏しているようなのだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1de845754f2827e02883433b607d0fa75bde8c8b
https://friday.kodansha.co.jp/article/294812