眠気でイラついていたこともあって、こん畜生、とばかりに思い切り蹴りぬいたら玄関先まで飛んでいった。着地してからの苦しみようはハンパではない。泣き声こそ出していないが、腹ばいになり両前足とシッポをバタバタさせて、まさしくﾋｲﾋｲ状態である。
ざまあみろ、とスッキリした気分なって、ベッドに戻り、熟睡した。
翌朝、ネコの右後ろ足はビックリするくらいに腫れ上がっていた。熱でも出ているのか、まったく元気ないし、クソ小便もうまく出来ないようだ（座れないから出来ないのは当然だが）し、これ見よがしに飯も食わない。
98 :黒ムツさん:2006/05/19(金) 03:12:53 ID:8Xpp5zjV0
で、いろいろ考えたが、病院に連れていく気なんかはｻﾗｻﾗ無いし、奴の不景気なツラも見たくない。殺すほどの価値もなさそうだし、死体の始末も面倒くさいことこの上も無い。
結論としては、ノラに戻ってもらうことにした。でも、この辺に放したらご近所の迷惑だ。
そこで、車で100kmほど離れた、テトラポッドの多い海岸線に放すことにした。
週末にわずかなサーファーが来るだけの、エサも何もみあたらない砂浜の海岸だ。民家は数キロ離れていて上得意先の生ゴミもないし、ネズミ一匹居そうに無い。その上にこの足では、まあサバイバルは無理であろうな。
