動物虐待の<9つの動機>

 ロンドンを拠点に世界中で活動展開する、動物福祉のNGO団体「ワールド・アニマル・プロテクション(WAP=World Animal Protection)」の調査報告によると、動物虐待の動機は以下の9つに分類できるという。

@動物の支配:過剰な懲罰を加える
A動物への報復:些細なことや的外れな理由を虐待の理由とする
B異種の生き物への差別意識:極端な嫌悪感を大義名分とする
C怒りやストレスのはけ口:ストレスの発散や怒りの表現として行う
D攻撃性や凶暴性の誇示:攻撃性や凶暴性を高める練習台にするケースも
E他者の反応を楽しむ:他人が驚いたり嫌悪するのを愉快に思う
F復讐の方法:復讐したい人のペットなどを使って嫌がらせをする
G身代わり:怒りや復讐の対象者の代わりに動物で代替する
Hサディズム:単に動物虐待の欲求に従い、快感を得る

 いずれも暴力を抑制できず、むしろ暴力性、攻撃性の増大に繋がる理由ばかりだ。対象が人間に向かえば、重大な犯罪に直結する心理状態にあるといえる。