Nanterre大学教授のスライドのひとつ。

https://i.imgur.com/iyJrC46.jpg

以下、翻訳します。

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「ストレスとは何か?」

副腎のアドレナリン増
交換神経伝達物質のノルアドレナリン増
心拍数増
心収縮力増 → 筋肉や脳への血の配送へ繋がる
呼吸による酸素と二酸化炭素の交換量増(気管支膨張)
貯蔵糖質と脂質の低下量増
貯蔵栄養素の消費量増
警戒心、不安の増加

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ここにガゼルとチーターの写真があるが、これは教授が、
「どちらがストレスを抱えているか?」と疑問を投げかけた際に使用された写真。

答えは両方であり、ガゼルは食べられないように必死で逃げるけど振り払えないからストレス、
チーターは食べたいから必死で追いかけているけど捕まえられないからストレス、という関係。

これはボール遊びや犬同士の追いかけっこでも全く同じことが言える。

逃げる犬はおいかけっこで捕まらないように逃げるが、振り払えないのでストレスを抱えるし、
追いかける犬はなかなか捕まえられないのでストレスを抱えるということ。
ボール遊びにおいては、ボールを捕まえたがまたボールを投げられ、
絶え間なく狩の真似事をしなくてはならないのでストレスがかかっている。

紐の引っ張りっこにおいても、紐を取りたい犬は、取りたいけど中々取れないのでそれはストレスになる。

上記に挙げた何れもが全てinstance de survie (生存本能)からくるものであり、
それに抗うのは犬にとっては非常に困難。つまりは犬の本意に関係なく、
体が勝手に反応してしまい、自分にストレスをかけてしまうということ。