>>886
犬の社会性の学習は量よりも質で決まる。それは人間でも同じ。

指示なしで伏せの状態で休むのが、着いた直後や他の犬が走り回って遊んでるときなら、
それはあなたの犬がとても素晴らしいということになる。

ただ気になるのが、お気に入りの犬が来たら「ずっと」遊ぶという点。
どのように遊ぶかによるけど、走り回らず、その場で甘噛みし合いのじゃれ合いをする遊びならOK。
ただそれでも、5分間遊べば自分から止めるのが自己コントロールのできている犬。
とめどなく遊び続けたり、犬同士で追いかけっこをするのは、
自分にとってもしんどいけど興奮しすぎてやめられない、所謂自己統制能力が足りない犬。

走っているものに対して追いかける行動、追いかけられたら逃げる行動は、
楽しいからやっているのではなく、犬の本能で身体が勝手に反応してしまうと考えて良い。
犬の身体自体は、酷使したくないけど制御が効かないから無理をしてしまう。
それはもはや楽しいことではなく、犬にとってストレスでしかない。

本能で身体が勝手に反応しているのか、楽しいからやっているかを判断できる?
一番大事なのは、「犬の本能的行動と犬の幸福はイコールではない場合もある」というのを知ること。

統計で判断できないというのは、確かに一理ある。データだけで全ては語れないのも知ってる。
ただ、データからリスクを計算することは可能。犬の幸せを考えると同時に、
一大事が起こらないように管理するのも命を預かる人間側の役割。
事が起きてからでは遅いんだよ。その時点で犬にかなりの不幸を味あわせることになるから、
上に書いた「犬の幸せを考える」義務を果たしていないことになる。
自分の子供を、まともに挨拶もできないような礼儀の無い集団の中に放り込むことはする?
子供の幸せを考えたら普通しないでしょ?犬でも同じ。場所を決めてあげる親としての人間側が、
責任を持って取捨選択をする必要がある。

まあ、ドッグランに通ってる犬が、みんな興奮せず、仮に無礼な犬が近づいても
それを正しく律して犬社会のルールを学ばせる犬しかおらず、飼い主も全員がそれを理解しているという
ドッグラン会場になら、通っても良いんじゃ無いかな。