http://mainichi.jp/articles/20160909/ddl/k24/010/099000c

 犬や猫の殺処分ゼロに向けた取り組みを進めるため、県は来年5月のオープンを目指し、津市森町に県動物愛護推進センター(仮称)の整備を進めている。
犬・猫の譲渡や災害時の支援拠点となる施設で、県は広く県民に親しまれるように、施設やマスコットキャラクターの愛称を募集している。30日まで。【田中功一】

 センターは、保健所に引き取られ、譲渡先が見つからない犬・猫の処分をしている県動物愛護管理センターを建て替えて設置。
木造2階建て延べ約547平方メートルで、飼育室と展示室、診察室、トリミング室、研修室を備え、屋外には犬が運動できるドッグランも設ける。総事業費は約2億6000万円。

 これまでの管理センターには、犬・猫それぞれ数匹分の一時収容場所しかなく、約1週間で事前登録した譲渡希望者との“お見合い”が成立しない場合は処分されていたという。
新たな推進センターでは、各25匹前後が飼育できるため約1カ月間預かることが可能。事前登録なしで訪れた人がガラス越しに気に入る犬や猫を探すこともできる。
研修室では、獣医師会などと連携し動物愛護教室などを開くほか、災害時には関係団体やボランティアが被災地での動物愛護について会議を開くなど支援拠点になる。

 県は、新施設の活用により、2014年度に627匹だった殺処分数を19年度には200匹以下、23年度にはゼロを目指す。

 愛称を募集するマスコットキャラクターは、雄の紀州犬と、雌の三毛猫をモチーフにしたデザイン=イラスト・県提供。
県内在住か県内に通勤・通学している人なら応募できる。県ホームページに掲載している応募用紙を使い、愛称と、その説明、住所、氏名などを記入。
県食品安全課 推進センター愛称募集担当(〒514−8570 津市広明町13)に郵送か、ファクス(059・224・2344)などで送る。
最優秀賞には、それぞれ1万円相当の商品券を贈る。問い合わせは同課(059・224・2359)。