歯科技工士にみられるじん肺についてはSilzbachが1939年に最初に報告していますが、
その後、1962年にOllagnierらによる報告の後欧米各国から歯科技工士じん肺症の症例報告や疫学調査が行われるようになりました。
 我が国では1995年に岩見沢労災病院の木村らによって初めて症例報告がなされ、国内でも注目されるようになりました。
 これまでの疫学調査では歯科技工士の5〜20%にじん肺がみられるという報告があります。岩見沢労災病院が北海道で実施した疫学調査では歯科技工士の11%にじん肺がみつかりました。