1カ月以内に他のカルテを持参するようにと言われた.3月9
日に医療機関指導の連絡でカルテを持参したが事務的対応で
終わる.
 9月6日いきなり監査の通知に大きなショックを受けた.
9月10日自殺未遂を行う.早めに発見され病院に搬送される
.9月17日自殺.9月20日監査の予定であった.
松下氏は不正があったことを認めていた.「1回目の指導中
断から,再開まで9カ月もかかり,松下さんは今まで経験し
たことのない苦しい時を過ごしていた.苦しみ抜いたうえ
での自殺である.1993年に富山県で保険医が新規個別指導
後に自殺をした,厚生省も技官も反省をしたはずだ.にも
かかわらず再びこのような事件が起きた.富山の事件が教
訓としてまったく生かされていない」と中川会長は憤り,
厳重に抗議をするとした.
 また,厚労省の上條歯科医療管理官にも,抗議文を手渡
したことを明らかにした.同協会としては,事件の再発防
止を願っており,「指導が中断し再開まで,(各種事例)
で124日,179日,213日,256日,256日,268日(松下氏),
335日など長期化しており,指導を受ける歯科医のストレス
は相当に大変ものである.このような事例を止めなければ
ならない.まさに刑事,検事の取調べのように過酷なもの
となっている」と中川会長は指摘した.