医学書院/週刊医学新聞

看護の社会では,看護師一人ひとりの自立・自律を認めない風潮がある。それは端的に彼ら・彼女たちの呼び方に表われる。
「うちの子」「新人さん」「夜勤さん」「学生さん」と言う。最近では「うちの子」という呼び方はやめましょうと言いながら,
「お姉さん」たちという呼称が残っていたりする。私の友人は,このお姉さん呼ばわりには,背中がぞっとすると嘆く。
看護管理者は率先して,相手を名前で呼ぶ努力をしなければならない。病棟に出入りするすべての仲間,
つまり,搬送の人,お掃除の人,業者,患者の家族(「長男さん」という呼び方は奇妙である)も含まれる。
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