風力発電に全力投入する岩手県、2020年には575MWを導入予定
https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1507/10/news040.html

 岩手県では、風力発電の導入を一層促進していくため、二戸地域の2地区など導入可能性が高いと見込まれる地域を
選定した風力発電導入構想を策定している。今後、関係市町村と連携を図りながら、事業化に向けた取組を進める方針だ。

 岩手県の再生可能エネルギーの賦存量(ふぞんりょう)は、総務省の「緑の分権改革」推進会議の推計で全国2位と
なっており、特に風力のポテンシャルが高いとみられている。そこで風力発電事業をさらに活性化させて、再生可能
エネルギーの導入目標達成を図るものだ。

希少猛禽類の生息などにも配慮

 導入地区の選定に当たっては「岩手県再生可能エネルギー導入支援マップ」などの既存公表資料や、有識者への
ヒアリングなどをもとに、風況や希少猛禽類の生息状況、土地利用規制、送電線などを考慮している。

 今回、大規模な風力発電の導入可能性が高い地域として選ばれたのは二戸地域(稲庭高原周辺地区)二戸地域
(折爪岳北側地区)久慈地域(山形基幹牧場周辺地区)花巻西部地域(中山峠周辺地区)の3地域4地区。二戸地域
(稲庭高原周辺地区)は周辺に障害物が少なく、地域内に点在する牧野で高い風速が得られることや、希少猛禽類の
生息状況、土地利用規制などを考慮して選定された。稲庭岳中腹周辺に点在する牧野に100MW(メガワット)程度
(風力発電機2MW×50基程度を想定)を配置する計画だ(図1)。