おととい(2017年11月22日)開催された中央社会保険医療協議会総会にて、2017年12月収載予定の医療機器の保険適用について議題にのぼりました。
この中で、CAD/CAM冠の大臼歯保険適用の決定区分と価格が提案されましたのでお知らせします。

※ 正式な保険適用の結果は、12月初めに公開される官報に掲載される見込みです。

「下顎第一大臼歯に使用される場合に算定」と示されています。償還価格(案)は5,230円とのことです。

厚生労働省WEBサイトに公開された中央社会保険医療協議会総会資料によりますと、
「大臼歯については、上下顎両側の第二大臼歯が全て残存し、左右の咬合支持がある患者に対し、過度な咬合圧が加わらない場合等において下顎第一大臼歯に使用する場合に算定できる。」との案が記載されています。現在は1社が保険適用を希望しており償還価格案は5,230円です。

使用には一定の条件が提案されています。

留意事項案として、以下のとおり記載されています。「大臼歯については、上下顎両側の第二小臼歯が全
て残存し、左右の咬合指示がある患者に対し、過度
な咬合圧が加わらない場合等において下顎第一大臼
歯に使用する場合に算定できる。」

咬合状態や対合歯とのクリアランス、ブラキシズム
などは、補綴物の安全な使用のため、避けることが
想定されているようです。

なお、技術料は従来どおり「M015-2 CAD/CAM冠 1,200点」とされています。

【厚生労働省 中央保険医療協議会 総会(第372回)】http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000184933.html
※ CAD/CAM冠については、PDF「総−1−1」 15
ページ〜17ページに記載があります。