■看護師と喫煙率の関係−看護師は一般女性の2倍以上の喫煙率

厚生労働省国民健康・栄養調査(2004)によれ
ば,平成 16 年の女性の平均喫煙率は 12.0%である.
この調査と本研究は調査手法が異なるために単純比
較は困難であるが,一般女性と比べて本調査対象と
なった女性看護師の喫煙している者の割合は 24.1%
と高い.日本看護協会(2001)の報告でも一般女性
と比較して女性看護師が各年齢層で喫煙率が高いこ
とが明らかにされている

■看護師として就業中の者は仕事を辞めたい、ほかの職業へ就きたいと思う者が大多数と判明
看護職員としての
就業意向について「できれば離職したい」者の喫煙
率は「看護職として働きつづけたい」「看護職には
こだわらず興味や関心のもてる仕事をしたい」者よ
り高い結果になっていることから,今回の対象に「で
きれば離職したい」者が多い可能性がある

■看護師の飲酒は一般女性のそれと比べて2.3倍以上!
厚生労働省国民健康・栄養調査(2003)によれば
女性の飲酒習慣者(週 3 回以上で,清酒に換算し 1
日 1 合以上飲酒する者)は 9.3%である.今回の調
査結果と単純比較は難しいが,対象である女性看護
師は,飲酒(ほぼ毎日〜週 5 日以内)をしている者
は 20.2% と高い割合であった.これは,今回対象者
に睡眠に満足していない者が多く,また交替制勤務
をしている者が多いことから,交替制勤務で不規則
な生活を強いられており,睡眠をとるために飲酒を
する者が多いとも考えられる.