札幌の医療法人社団恵和会でマタハラ、敗訴。

マタニティーハラスメント(マタハラ)を受けた女性(40歳代)が勤める医療法人社団恵和会
宮の森病院(療養病床:240床)」(札幌市中央区宮の森)で、2011年(平成23年)以降、
男性理事から食事に誘われるなどしたため、理事からの電話に出ないようにすると、2012年
8月に異動や業務変更を命じられ過重労働を強いられた。2013年に妊娠を報告したところ、
理事と女性上司から「想像妊娠ではないのか」などと言われ、中絶についての発言を受けた。

勤務先の病院を経営する同市の医療法人社団恵和会と上司2人(男性理事と女性の上司)に
慰謝料など1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、札幌地裁は4月17日、被告側に77万円
の支払いを命じた。

判決理由で榎本光宏裁判官は、女性が妊娠を報告した後、上司が「想像妊娠ではないのか」
と話したり、中絶に言及したりした点を「著しく不適切で配慮に欠ける」と指摘し、上司2人
の言動は違法な嫌がらせと認定した。

「原告を心配したための発言だった」との被告側反論を「やむを得ない事情がない限り、
著しく不適切だ」として退けた。

身体拘束はゼロだそうだが、精神拘束は100%。法律が守られないブラック病院ですね。
看護師・介護士の女性の皆さんはこういう施設は敬遠した方がいいでしょう。部下を大事に
しない幹部や上司がいるようでは、所詮、患者も大事にされていないと思えます。ましてや
同性がマタハラをするようではなおさらのこと。ハラスメント教育は行っていないでしょうね。