71書き間違えてしまった.
23年前は大学卒業と国家試験の時代だった.
よって大学入学はその6年前.結局29年前なのか.
今思うと,何とか歯科医師のライセンスの範囲でできる事(口腔外科)を続ける
努力をした.しかし口腔外科は勤務医でしかできない.
歯科治療は絶対にやらないモットーでここまで来た.
歯科医師は医師と言われても獣医師より全身管理を知らない.
今まで自分が口腔癌の手術を行い,術後管理ができるようになったのは,
大学病院や今の病院の中で救命救急センター,麻酔科,耳鼻咽喉科など
他の診療科をローテーションしたからだ.
歯学部教育なんか入れ歯,虫歯の治療ばかりの教育で全身的知識が実に乏しい.
だから口腔外科で人命を預かるにはどうしても他科の医師と同じ土俵で
もまれなければいけない.
しかしこれは勤務医だからできる事.
定年後歯科で開業なんかしたくない.(現在は出来ない.)
それならばまだ余力のある時期に第2の人生を考えてもいいかな.
「歯科医が医者ならとんぼ,蝶も鳥のうち」
先日ペットのトイプードルが嘔吐を繰り返し,四肢硬直で心肺停止を起こし
動物病院で獣医師が気管内挿管,DCショック,硫アト,ボスミンを使用し懸命な
全身管理をおこなってくださった.一時意識が回復したが,数日後に死亡した.
でもこの時の獣医師の努力に感銘した.歯科医師には急変時の対応なんかできないと.