京都市建築審査 会  平 成 2 9 年 度 臨時会 会 議 議 事 録

処分庁:敷地は,風致地区第2種地域及び風致地区第3種地域のエリアにあるので,
建築行為が行われる計画については,風致に係る許可が必要ということで,一定の制限を行っている。

委員:本計画自体に異議はないが,災害時の協定を京都市と結んでいないのか。協定がないと困るということではないが,そのような需要が色々なところからある
のではないかということと,大学の立地する場所が花折断層に非常に近いということがあるので,確認したい。また,8ページ目の矢印の右側は,「既存断面概念図」ではなく,「計画断面概念図」ではないか。

処分庁:災害時の協定については,改めて確認するが,避難所における紙管を使ったプライバシー保護の簡易間仕切りシステムの提供を,京都造形芸術大学の坂茂教授と同大学と京都市の3者で協定している。また,8ページ目の記載については,
御指摘のとおり「計画断面概念図」である。

委員:基本的には,条例の趣旨に沿って,大学という場所が公益上のものであり,許可条件を満たしていると思うので,全く問題ないと思う。
本計画は,耐震上弱く古いものを壊して,低く,小さくしているのか。
また,斜面地ということで,建築物の壁を擁壁として構造計算を行い,土を止めているということか。

処分庁:位置としては,既存の望天館がある位置に建て替えるものである。また,望天広場の高さに人間館と至誠館をエレベーターで繋げるという関係もあり,高さ
としては,建て替え前より低くなっており,規模としては小さくなっている。
構造については,御指摘を頂いたとおり建築物が擁壁の代わりとなっており,建築物全体で斜面地の安全性を確保するということで計画されている。

委員:7ページ目の計画コンセプト「教育環境の向上及び安全性の向上」に「キャンパス内に平地や広場を確保することが困難な状況」とあるが,最初から建物を減らしておけばよかったのではないか。また,学生数を減らした規模の小さな大学とすればよいのではないかと思ってしまう。

https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/cmsfiles/contents/0000085/85995/29-rinji.pdf