2004年(平成16年) 5月14日(金曜日)
毎日新聞27面 (神戸市内 地域ニュース 第1ページ)

被告の女子大生 起訴事実認める
神大生バイク事故死

芦屋市の国道交差点で02年10月、バイクを運転中の
神戸大生が乗用車にはねられ死亡した事故で、
業務上過失致死に問われている同市親王塚町の
大学生、奥野美歌被告(22)に対する初公判が13日、
神戸地裁(杉森研二裁判官)であり、奥野被告は
起訴事実を認めた。

死亡したのは、神戸大4年だった森本直樹さん(当時22歳)=川西市。
起訴状によると、奥野被告は02年10月28日午後8時半ごろ、
芦屋市上宮川町の国道2号線交差点を乗用車で右折する際、
対向車線の確認を怠り、直進してきた森本さん運転のバイクに衝突。
約1ヶ月後に脳内出血などで死亡させた。

奥野被告は警察の捜査段階で、「対向車線に車3台が停車していた」
と供述し、森本さんが赤信号で交差点に進入したと示唆した。
しかし、森本さんの両親がビラ配りなどで複数の目撃者を捜し出し、
起訴事実では青信号だったと認定された。

公判後、森本さんの父祐二さん(49)は「被告の態度からは反省の意志が
見えなかった。認めるならきちんと謝罪してほしかった」と話した