偏見や知識の偏りがある前提で全て真に受けないで聞いてくれ。

ここは評論家である故重森弘淹先生の作った学校。他所の様に写真家やカメラマンが作った学校ではない。
だからいわゆる技術を身につける専門学校とは違い、批評や表現等に軸足が置かれている。

在学中もこれでは技術が身につかないと中退してスタジオに働きに出る同級生も多かった。
9が想像したようにうちも卒業後に商業写真のスタジオに就職して独立して今がある。
ただ実際問題、当時大手プロダクション以外は別に写真学校(日芸写大専門)の学歴など無くても雇ってくれた。

3年間、写真とは何だ。作品とは何だ。そんなことを考えて酒を飲んで写真漬けになってすごして、”なんとしてでも写真で食う”と言う意識を身に着けたのがこの学校に通った意味だと思ってる。
広告でも報道でも実際に現場に出れば、広告コース、報道コースなんてただのカルチャースクールレベルだってのはすぐわかるようになる。

ただひとつだけ図々しくアドバイスしておくなら英語だけはしっかりやっておくこと。
これは仕事でも作品でもライフワークでも写真の技術以上に絶対に力になる。