現役多摩美の油画の学生だけど、卒業後の将来性がありそうな人(作家としてやっていけそうな人等)は学年で片手で数えられる程度かも。
当たりの学年でも130から140人中10人前後くらいしかいないと思う(あくまで個人的感想)。

その理由のひとつは、入学当初は制作意欲満々だったのに、3・4年生くらいになるとやる気なしの人が急増するから。
この中には予備校でバリバリ参作級の作品を描いていたような過去を持つ人もいる。
もうひとつの理由は、そもそもどうしてこんなレベルの作品を描く奴が入学できたのだろうと首を傾げたくなるような学生が存在するから。
実際、入学試験で初めて油絵を描いたというツワモノまでいると、教授が言ってた。

ついでに、多摩美の油画の設備は極めて貧弱だよ。
他の美大・芸大も絵画系の科の設備はひどいと聞くけど、恐らくその中でも上位に入ると言っても良いと思う。
油画専攻の2・3・4年生が使用するアトリエのある建物は、多摩美にある数多くの建物の中でとても古い部類。結構ぼろぼろ。
急な斜面の山に無理やり建てたようなつくりになっていて、内部は階段だらけの構造で、しかも、エレベーターが無い。
毎日山登り気分。登山が好きな人には良いところだよ。
でもデザイン科系の建物は新しいものが多いから、ファイン系の科は差別されているのかな・・・。
さらには、大学内にある画材店の品揃えが微妙なので、世界堂が入っている武蔵美が羨ましい。
大学が山の中のような場所にあるので、画材を買いに都会へ出るのが少々めんどい。

こんな感じなのに、学費は無茶苦茶高いよ。
お金が厳しい人は、よく考えてから入学した方が得策だと思う。

ということで、多摩美の油画にはあまり期待はし過ぎない方が良いと思うけど、
やる気が他の誰よりもあるのなら是非入学して頑張って!