>>442 のつづき

  2 事件本人らの不行跡
    母は、未成年者が幼い頃から感情の起伏が激しく、未成年者の些細な行動に
   激怒し、平手打ちで未成年者の身体を叩いたり、髪を持って引っ張り回すよう
   なことがあった。
    このため、未成年者は母の前では萎縮し、顔色を伺うように育ってきた。
   未成年者が小学校高学年頃になると、母は未成年者の成績に口うるさく言うよ
   うになり、また、時折、スリッパ等で未成年者を殴打するようなこともあった。
    事件本人は公務員であり未成年者が幼い頃は 「 よき父 」であったが、未成年
   者が小学校5年頃になったころから一緒に風呂に入った際に時折、未成年者の
   陰部をのぞき込んだり、陰部に触る等の行為を行うようになった。
    未成年者が中学生になってからは、事件本人は車で未成年者を塾に迎えに来
   て帰宅途中に強引に未成年者に自分の股間を触らせたり、未成年者の胸を触る
   ような猥褻行為を行った。また、自宅においても母の不在の折りには、未成
   年者の下着を無理矢理脱がす等の猥褻行為を行った。
   未成年者はこれらの事実を母にも告げられず、悶々として生活していた。
    平成9年頃、事件本人は時折、無断外泊するようになったが、そのころ、未
   成年者は自宅の事件本人の部屋で多数の猥褻な雑誌等を発見した。その収集物
   の中に事件本人と他の女性が性行為を行っているのを撮影したビデオ2本が含
   まれており、多感な年頃の未成年者は強い精神的ショックを受けた。