芸大・看護大を統合
県立芸術大学と県立看護大学の法人化や統合について検討する委員会の第一回会議が三十一日、県庁で開かれた。
県の担当者は、厳しい財政事情から大学組織の効率化が必要な現状を説明。二〇〇九年四月までに両大学を一括運営する公立大学法人を発足させ、
将来、両大学を統合する方針を示した。
委員会は教育や芸術、医療、経済など各分野の有識者十人で構成。大城常夫琉球大学教授が議長に選出された。

県立大学地方独立行政法人化プロジェクトチームの担当者は、効率的で透明性の高い大学経営のため「県から分離し、新たな経営体をつくる必要がある」と説明。
人件費節減などの目的で、両大学の統合は避けられないとの見通しを示した。

委員からは「キャンパスが離れたままでは非効率的だ」「現行の学部学科が適正かどうかの見直しも必要」「芸術と医療の融合による新たな科目設置も考えられる」などの意見が出された。
〇四年度の県包括外部監査で、両大学は「経営責任が不明確でコスト意識が欠如している」と厳しい指摘を受けている。
県は〇六年度内に三回の検討委を予定。委員らの意見を聴取し、〇七年三月に策定する「県立大学改革基本計画」に反映させる方針だ。