社長が元オムやん

平成26年1月22日
生活文化局

 本日、東京都は、「以前励ましてくれてありがとうございました。今日は感謝の気持ちで訪問しました。」などと勧誘目的を告げないまま高齢者宅を訪問し、複雑かつリスクを伴う取引であるCO2(二酸化炭素)排出権取引について、「リスクが無く、必ず利益が出るのです。」などと不実を告げていた事業者に対し、特定商取引に関する法律(以下「特定商取引法」という。)第8条に基づき、9か月間、業務の一部を停止すべきことを命じました。CO2排出権取引について勧誘を行っていた事業者に対する東京都の行政処分は、昨年3月(※)に続いて2例目です。
 また、当該事業者は、東京都による立入調査を2回にわたり拒否しました。

1 事業者の概要
事業者名 株式会社リサーチマネジメント
代表者名 代表取締役 四釜伸一
本店住所 東京都新宿区西新宿七丁目5番11号
設立 平成23年8月15日
業務内容 CO2排出権取引受託取次業務と称する役務の提供(訪問販売)
売上高 約7,200万円(平成24年8月?平成25年7月)
資本金 30万円
従業員数 11名

2 勧誘行為等の特徴
電話や訪問の際、「今から○年前、励ましてくれてありがとうございました。お陰様で昇進しました。挨拶に伺いたいのですが(感謝の気持ちで訪問しました。)。」などと告げ、勧誘に先立って勧誘目的を告げなかった。
勧誘の際に、「中国が買う前に購入すれば必ず儲かります。中国が買うと値が上がりますので今が狙い目なのです。」、「この取引は証券と違ってリスクが無く、1口50万円を投資すれば必ず利益が出るのです。」と告げたり、「あと1口50万円だけ、特別の価格の枠を用意できます。」、「今朝の会議で1口50万円の枠が貰えたので投資しませんか。」と告げるなど、不実を告げて勧誘していた。
投機的な取引の知識、経験が乏しい高齢者に対して、保有資産の状況等に照らして不適当と認められる勧誘を行っていた。