外国為替証拠金取引で損害、原告女性が全面勝訴
十分なリスクの説明がないまま、外国為替証拠金取引を契約させられて損害を被ったとして、千葉県
流山市の女性(76)が同取引会社「サンユートレックス」(東京都中央区)に約183万円の
損害賠償を求めた訴訟の判決が14日、東京地裁であった。
原道子裁判官は、「解約を申し出た後もさらに投資させて被害を拡大させ、精神的苦痛を与えた」と
述べ、被害金額に慰謝料50万円などを加えた請求全額の支払いを命じた。
判決によると、女性は2003年9月、取引業者の社員から「必ずもうかる」などと電話で勧誘され
証拠金70万円を送金。その後、返金を申し出たが、「正規に契約を結べば返金できる」などと言われ
取引を続けたうえ、損が出ると追加の証拠金を払わされた。
判決は同社について、「組織として詐欺的取引を行っている」と指摘した。
(2005年11月14日21時59分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051114i417.htm