コスモFとUSS証券との合併、その今後の経過を注視していきたいと思う。極めて特化した
証券会社の中で、コスモF社員がどのような立場と姿勢を構築していくかは、他社におい
ても参考となろう。
USS証券社長は旧長銀出身で、ODKで知られる企業を経て現在の地位におられるようだ。
特化金融の先駆者となるか、あくまでもM&Aの対象としかなり得ないのか、現時点では分
からない。コスモF単体では存立し得ないだろうことは周知の事実であったが、その悪し
き負債を、どう処理していくかについても興味あるところだろう。
ただ、以前から述べているところだが、証券と商品は同根であり、今後は分離から収斂
の方向にあるべきだし、証券業界の新商品開発や金融市場のシステムも同様であること
は事実なのだ。
岡地の主務省検査が2週間の延長となり、第2のGではないかと噂されているようだが、
いずれの企業も、法令遵守を徹底しなければ市場から退場せざるを得ない環境が整いつつ
ある時代なのだ。