>>673
オニバイド(イリノテカン内包リポソーム)は、ゲムシタビンまたはゲムシタビン+アブラキサン投与後の患者、つまり2次治療の際に、5FU+ロイコボリンと併用して、5FU+ロイコボリンだけよりも長生きした、という薬。
ヨーロッパ中心に行われた臨床試験で、ゲムシタビンを含む抗がん剤が無効になった膵癌に対して、
オニバイド+5FU+ロイコボリンは生存期間中央値が6.1ヶ月、
オニバイドなしの5FU+ロイコボリンだけなら4.2ヶ月だった
5FU+ロイコボリンと比較して、約2ヶ月弱の延命効果、というべきなのかな
日本では、膵癌の2次治療はFOLFIRINOXが使えないならS-1を使うことが多いね

オニバイドの詳しいデータが欲しければ、下記論文(日本語)をどうぞ
上記の生存期間のデータはこの論文内のNAPOLI-1試験の結果から引用
https://www.jstage.jst.go.jp/article/dds/32/2/32_109/_pdf