画像転載元の記事じたい2016年春のやつ 古いだけじゃなく偏ったデータ

> 東京医科歯科大学特任教授で、光仁会第一病院院長の杉原健一医師
> 「今回の10年生存率のデータは、あくまで1999年から2002年に診断、治療を行った約3万5000人の症例を集計したものです。
全がん協もホームページで注記していますが、それからすでに14年が経っていて、その間にがんの治療技術も格段に進んでいます。
ですから、ここに出ている数値を見て、悲観する必要はないのです」

> 新潟大学名誉教授で水野記念病院理事の岡田正彦医師
> 「今回の10年生存率は、築地にある国立がん研究センターを頂点とする全国のがん関係の公立病院、各県立がんセンターのデータを集めたものです。
それは一つの成果であり、大きな進歩で、とてもよかったと思います。
ただし、これはあくまで国立がん研究センターを頂点とする関係医療機関で登録されたデータによる統計なのです。
欧米の多くの国では『がん登録』というものがあって、50年ほど前から全国民のがんのデータを収集してきました。
それに対して、日本は先進国でありながら、『がん登録』が義務付けられたのは今年の1月1日から。
やっと全国規模で一括管理されるシステムが動き出したところなのです。
今回公表されたデータは大きな一歩ですが、やがて発表される『がん登録』によるビッグデータの統計は、さらに日本のがんの実態に即したものになっていくでしょう」