クラシエ人参養栄湯
承認・許可番号. 承認番号: (61AM)3510

薬価基準収載年月
2007年7月

販売開始年月
2007年7月

効能又は効果
病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血

薬効薬理
1.
骨髄造血系細胞に対する作用1)
本エキス粉末 (経口投与) はマウスの末梢血白血球数、脾細胞数と骨髄多能性幹細胞 (CFU-S) の数を増加した。

2.
サイトカイン誘導作用
ヒト末梢血単核球を用いたin vitro実験で、本エキス粉末はGM-CSF産生2) およびIL-6産生3) を増強した。
IL-6産生増強は粘着細胞のみの培養で顕著であり、また、骨髄粘着細胞の培養でも同様に認められた。3)

3.
自己免疫マウスに対する作用
本エキス粉末 (経口投与) は、自己免疫疾患モデルマウスMRL/lpr の腎、動脈、皮膚の炎症病変を抑制し、生存期間を延長させた4)〜6)。
このとき、炎症性サイトカインである血清中IL-6や活性型TGF-βが抑制された。
また胸腺萎縮あるいはリンパ節、脾臓の腫脹を抑制し、T細胞マイトジェンであるConAに対する増殖反応およびIL-2産生を回復させた。
5, 6) 本エキス粉末の作用は免疫抑制を介さず、胸腺の存在に依存して7) 本マウスでの自己反応性T細胞除去の不全を改善することによると考えられた8)。

4.
感染防御作用9)
本エキス粉末 (経口投与) は、シクロフォスファミドあるいは5-フルオロウラシルを投与したマウスの骨髄多能性幹細胞 (CFU-S) 回復促進作用ならびに白血球減少回復促進作用を示し、同マウスの緑膿菌感染致死を防御した。