これを受けて、日本の農林水産省などが調べたところ、ポテトチップス、フライドポテトなどジャガイモを使った菓子のほか、クラッカー、クッキー、いりごま、かりんとう、ほうじ茶、コーヒー、コロッケ、ギョーザなどさまざまな食品に含まれていることが分かった。

 アクリルアミドは、食品に含まれるアミノ酸の一種のアスパラギンと果糖・ブドウ糖などが120度以上の高温調理で化学反応を起こして生成される。簡単に言えば、炭水化物を含む食材を高温で調理すると発生しやすい。身近な例では、トーストを焼くときにできる焦げ茶色の部分にアクリルアミドが含まれている。

 その毒性は強く、マウスなどの動物実験の結果、どんなに少量でも遺伝子を傷つける発がん性物質と分かった。「これ以下なら、がんが発生しない」という明確な量が設定できないため、どんなに少量でもそれなりにリスクがあることになる。

 農水省が調べた食品に含まれるアクリルアミドの濃度は1キログラムあたり約10〜1000マイクログラム(マイクロは100万分の1の単位)。では、日本人は毎日、どれくらいのアクリルアミドを摂…(続きは有料なんですよね)

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