しかしがんという病は個別性が高いのも事実。
「一般」と言っても、全体のたかだか1〜2割程度の集合が
あたかも多数派であるかのように扱われる。
抗がん剤の認可にしても
たった2〜3割の患者に有効だった、というだけでしかない。
一方で、副作用のダメージは圧倒的多数に発現するのに。

円グラフのイメージで言えば、
「一般」=1〜3割、残りの7〜9割は「その他」で、みんなバラバラ。
確率で言うなら、自分が入るのは「その他」が圧倒的になるはず。
多くの患者それぞれが皆、「特殊例外」みたいなもの。

だから、がんという病に対して、「一般」とか「標準」という概念は、
あくまでも治療を提供する側にとって、「責任上」重要なだけ。
そこを勘違いして、個々の患者が重要視すれば、とんでもない目に遭うこと必至。