がん診療ガイドラインより

標準医療よりも、先端医療のほうが響きはよく、治る確率が高いかのように響く。
これは先端医療がそもそも現在の医療では不可能な分野を可能にすることを目標に挑戦
しているわけであるから当然である。しかし、公平な目で見れば先端医療はいわば「挑戦者」
であり、果たして「王者」になれるかどうかわからないものである。
つまり先端医療は必ずしも効果が証明されておらず、後からこの方法はよくなかったと結論
されることもある。(平たくいえば「挑戦者、実は弱かった」ということである。)
その時点での「王者」は「標準医療」であることを常に留意するべきである。

標準治療は「存在」する!!