★医療の発達で平均寿命が延びたわけでもない

宝島社新書 どうせ死ぬなら「がん」がいい(一部抜粋)

近藤 医療の話になると医療が発達してるから日本人は世界一の長寿といわれるけどもっと大きな原因があります 
第2次世界大戦までは、多くの人が感染症・・胃腸炎や肺炎や結核で死んだんですよ。
戦後、栄養状態と衛生状態がよくなったから感染症が減って日本人の寿命がグングン延びたんです。
結核だって医療のおかげで減ったと思われてるけど、英国のデータなんか見ても実は違うんです。
昔、農村でみんなバラバラに暮らしてた時代は、結核は問題にならなかった。
産業革命がおきて、人を一か所に集めて働かせるようになってから、結核症がバーンと増えたんです。
原因がわかって環境を改善したら、結核はどんどん減っていった。その減っていく途中で
結核菌が見つかって、BCGが行われるようになったけど、結核がガクッと減ったわけではなくて
減少スピードは変わってないんです

中村 医療は「生きるでも死ぬでもなく長生きさせてる」というところで多少、長寿に関係してるかもしれません
でも長寿に大きく貢献してるのは衛生状態と栄養状態ですよね