続きです。
例えば下記は京都大学のkeggに示されている、癌における遺伝子発現の状況ですが
http://www.genome.jp/kegg-bin/show_pathway?map05200
この左下にIGF-1という文字があります。これはインスリンと構造がほとんど同じの物質で
これを右に辿っていくとangiogenesisつまり血管新生に関係している事が分かるでしょう。
IGF-1受容体にはインスリンも結合すると考えられるので、インスリンが腫瘍に栄養を補給する
血管の新生を介して癌の成長を促すであろう事は容易に想像出来ます。
過剰なインスリンはおそらく、発生した癌を急激に成長させるアクセルの役割を果たしていると
思われます。