抗がん剤治療で生存率の向上が見られるのは、小児急性白血病、
悪性リンパ腫、子どものがんなど全がんの1割。
胃がん、肝がん、膵がん、大腸がんなど、大人のがんの大部分には、無効で有害。

抗がん剤治療は以前より隆盛にある。
本人への告知が増え、がんと言われた患者心理が抗がん剤治療に
駆り立てるのだろう。

「欧米では認可されたが、日本では認可が遅れて使えないがん新薬がある」
「特効薬なのに日本の薬事行政は怠慢だ」等の報道も目にする。

しかし、従来の抗がん剤で治らないがんは、どのような新薬を持ってしても治らない。
専門家はそれを知っているが、公衆に伝えないし、新薬はどれも非常に高価だから
製薬会社は大宣伝をかける。
結局、多くの場合、有害・無益に終わっている。
どのような抗がん剤も、本質は「毒」であることを銘記しておく。