逝かなきゃ逝かなきゃと焦っても、気持ちが空回りして早く逝けない事もある。

奥さんは本人以上にあんたの事も家族の事も心配しているのだから、
最早未来の心配をする必要もないお気楽な本人としては、
大方の事を伝えれば、後は迷惑をかけない様にラリっていればよい。

無論「自分の人生とは何だったのか」と振り返って悦に浸るのは健常者のする事である。
時間が無限だと思うから、時間に囚われていた。何という皮肉だろう。
俺たちは死期を見極めた故に時間を超えた超越者なのである。

神の視点から、うろたえる家族を見送ろう。