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785系がデビューした頃
2019-05-18 07:53:18
テーマ:ブログ

大概の『JR北海道の新しい特急』は3月または10月のダイヤ改正でデビューしているが、785系だけは9月デビューとなっている。それには理由がある。
そもそも札幌〜旭川間において130km/h運転(平成25年秋まで実施)が問題提議されたのは昭和63年春のこと。
当時、道央道の深川IC〜旭川鷹栖IC間の延長が昭和65年秋(実際には平成2年秋)予定とあり、この延長より前に新型車両を導入しよう、とJR北海道が動き出したのだ。
昭和59年に高速あさひかわ号が運行開始し次第に勢力を伸ばしていく中、国鉄時代を含むJR北海道は781系を短編成化したうえでライラックとホワイトアローの2系統化して後者を速達化するなどしたが、苦戦を強いられていた。
この苦戦状態を看過できなかったのは言うまでもないことだ。
新型車両である785系のスタンスが決まったのは平成元年のことだった。洋式トイレ、960mmのシートピッチ、インフォメーションボードの設置などはこの時点で決まっていたようだ。
予定通り平成2年9月1日の札幌駅1・2番線供用開始に伴うダイヤ改正で785系はスーパーホワイトアローとして華々しくデビュー。
ちなみに道央道が旭川鷹栖まで延長したのは同年10月30日のことだった。文字通り『先手必勝』の如く札幌〜旭川間を1時間20分で駆け抜けるようになった。

785系電車。冬の安定運行に力を入れたのは言うまでもない。

しかし一連のトラブル多発による120km/h化で1時間25分運転になったのは残念なところだ。