その後、同区の「検察庁前」「金田」各停留所でも、実際には行かない目的地が書かれた表記を発見。
やはり同区の砂津停留所では、ある系統の行き先に別系統の停留所名があるのに気づいた。ダイヤ改正で
替わった行き先が残ったままだった。一緒にいた母真理さん(42)は「『ここに行きたい人が間違えて
乗ったら困るよね』と言っていた」と驚きつつ振り返る。
 言葉が話せない頃から自宅前を通るバスや地図に興味を示した誠志郎ちゃん。幼稚園の送迎バス内では
帽子をハンドルにして遊び、親類から30年前の市内地図をもらうと現在の地図と熱心に見比べたりしていた。
 そんな様子を見た隆治さんが2年前、西鉄バスの市内路線図を与えると、たちまち夢中に。読めない地名を
両親に教わりながら見入ったり、洗面器をハンドル代わりに運転手になりきってシミュレーションしたり。
字を覚えると模造紙に路線図や運行表を書き写し、好きな路線を抜き出したり、乗り換え図を書き込んだりして、
その数は100枚を超えた。