チケットホルダーもIT技術の進化さえ進めば

JR北海道の指定席にあるチケットホルダー。指定席において、車掌さんの検札の繁雑さを和らげるアイテムである。

またJR北海道に限った話ではないがマルスシステムの関係上、最も座席数の少ない車両をベースに販売しなければならない。
このため、末期の183サロベツや2018年春改正までのオホーツク・大雪では先頭車両をスラント車(理論上はボウズ車を含む)の40席をベースに組み込んでいたため、
最大で28席の空席を残したまま運行されたこともあったし、キハ282形100番台においては16番A-D席が車掌裁量席となっているのが現状だ。

これ以外にもドタキャンやコレクター目的で指定券を購入したがゆえん、マルス上では満席(予約済み)であっても空席を残したまま列車が運行されることもしばしば見られる。
費用はかかるため今の段階ではお伽噺になるが、チケットホルダーにチップ等を組み込み、
指定券を挿入した段階で車掌用の携帯端末やマルスのホストコンピューターに実際に着席したか否かの情報が配信され、実際の空席を融通しあうことはできないのだろうか?と考えてしまうことがある。
AIなどの技術革新が進み、チケットホルダーに取り付けるチップの価格低廉化などが実現すれば、このシステムはお伽噺ではなくなる気がする。