仙台市交通局は20日、全46路線が赤字となっている市バスの経営状況を周知するため、
8月中旬からバス車内や一部停留所に、路線・系統別の「営業係数」を掲示する方針を明らかにした。
不採算の現状をつまびらかにして、沿線住民の利用促進につなげる狙いだが「不安をあおるだけ」と異論もある。
 営業係数は、100円の収入を得るために掛かる経費。100を超えると赤字を意味し、数値が大きいほど採算性は良くない。
 掲示するのは2016年度の実績値で、路線別は表の通り。循環観光バス「るーぷる仙台」を除く全472台のバス車内に、一覧表を貼り出す。
 全路線の平均(164)を大きく上回り、400を超えた八ツ森線(八ツ森〜作並駅)など10路線は停留所156カ所に、より詳しい営業係数を掲示する。
 市交通局輸送課の担当者は「身近な路線、系統の収支状況を知ってもらうことで、バス事業は市民の利用で成り立つということを感じてほしい」と説明した。
 20日の市議会都市整備建設委員会では「不採算を知った住民はどう思うか。利用促進につながるかは疑問だ」と懸念する声も上がった。

河北新報 2018年07月21日土曜日
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201807/20180721_13023.html

いいなこれ。営業係数の告知。