助役は言った。
「でも、電話が掛かってきた。」
一般走行車からのクレームを受けて、その対象の運転士と共にドラレコの映像を
確認した。すると、数秒の沈黙のあと助役は言った。
「でも、電話が掛かってきた。」
そのドラレコの映像はクレームの内容と大きくかけ離れていた。
そのドラレコの映像で運転士に反省文・報告書を提出させることは
不可能だった。クレーム内容は虚偽そのものだった。
終業点呼が終わって帰ろうとしていた運転士を寸前のところで呼び止めた
にも関わらず、このまま帰らせては勿体ないと思った助役は
何とか話をすり替え、クレームがあったということ自体で運転士に
反省文・報告書を提出させようと思った。
「でも、電話が掛かってきた。」助役は言った。 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b)