犯罪学が専門である立正大学の小宮信夫教授が言う。

「今回のような事件は必ず起こります。銃規制に反対する人たちは“申請時にきちんとチェックすればいい”などと言いますが、検査や診断の当日は正常でも、翌日には激高して手元の銃を取り出すかもしれません」
 銃の所持者を定期的に観察するのは不可能であり、
「生活範囲から銃を遠ざけるしかありません。現実的な預け場所は警察署、猟友会、射撃場の3カ所でしょう。他人に腹を立てても、警察署まで取りに行くハードルは高く、その間に気持ちが鎮まることもある。あるいは、1丁ごとにGPSをつけ、自宅から持ち出せば警察署に伝わる仕組みにするのも有効だと思います」