>>20
昔の台所は個別の部屋だったんだよ
ちょうどサザエさんの家をイメージするとわかりやすいけど、
小さめの部屋に壁付けで、コンロ、流し、冷蔵庫が並んでる
反対側の壁には食器棚
部屋だから基本的には袋小路
料理ができたら隣の部屋(ダイニングだったり卓袱台のある居間だったりだけど)まで運んで、そこで皆で食べる。
台所に入るのは女性だけみたいな。

その後、団地の時代になって、狭い空間に全部押し込んで無理やりLDKと名付けた
キッチンは共有空間の片隅に壁を向いて付けられてた

もう少しして余裕が出てくると、戸建てだと6〜8畳の部屋の壁側にキッチン、真ん中にテーブルみたいなのが増えてくる。(居間は別の場所)
こういう作りだと冷蔵庫が何処にあるかはあんまり関係ない。
(ドラえもんの家がこの世代)

その後、マンションだと広く見せるためにLDを1つにして、キッチンは3畳くらいの小さな袋小路の小部屋に戻ってしまった。
今でもたくさん残ってるけど、このタイプのキッチン風通しも悪くてむちゃくちゃ暑い。(構造上窓すら無い)

このタイプを改良してダイニングとの間の壁に窓を開けたものがカウンター型の原型になり、
それまでどのパターンにも無かった、調理中に家族の居る空間が見える対面式と持て囃されて
徐々に窓部分が大きくなり、ちゃんとしたカウンターが付いてと、今の形に変化してきた。

最近はよりオープンになって釣り収納を取り払ったり、防火パネルをガラスにしたりとより一体感を高めるのが流行り

だから、なぜ不便な点があるのに採用されてるのか?というより、もっと不便な物から始まって徐々に改善されてきた結果なんよ。

回遊できる島式も徐々に増えつつはあるけど、これは必要スペース的に庶民のマンションだと難しいのが欠点ね
あと、台所が見え過ぎるのも好みがあるから難しい所