H●<連続婦女暴行>元ゼネコン社員に無期判決 大阪地裁●

多数の女性を乱暴し、現金を奪うなどしたとして、強盗強姦(ごうかん)などの罪に
問われた元大手総合建設会社(ゼネコン)「鹿島」社員、桑田秀延被告(37)に対し、
大阪地裁は5日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。
川合昌幸裁判長は「同種事犯の中でも突出して、他に類例を見出し難い悪質で重大な事件。
法が認める最も重い無期刑で処するほかはない」と述べた。
判決によると、桑田被告は02〜04年、大阪市内を中心にワンルームマンションなどの
若い女性宅に侵入。暴力団組員を装って「騒いだら殺すぞ」と脅すなどし、計24人に
性的暴行を加えて現金を奪うなどした。
検察側は論告で、起訴されなかったものを含めると、桑田被告は計150件以上の犯行を
認めていることを明らかにし、無期懲役を求刑していた。
川合裁判長は「被害女性は人格の尊厳をじゅうりんされ、心にぬぐい難い大きな傷を負い、
後遺症は深刻。被告にしゅん烈な処罰感情を抱くのは当然だ」と指摘した。【前田幹夫】
(毎日新聞 2005/09/05/19:22)