1000万円引きも当たり前に!?人気住宅街の「一戸建て投げ売り」競争
ソース:ダイヤモンド・オンライン

「おたくの今度の多棟現場、一戸あたりどれくらいで売り出すの?」
最近、東京都の住宅街で、建売り一戸建て住宅を販売する住宅メーカー
の営業マンは、連日このような「情報収集」に明け暮れているという。
物件の見物客が少ないウィークデーは、専ら競合他社の値引き情報を
収集することが仕事になってしまった。それは、新築一戸建て住宅が、
かつてない「価格破壊」の波に襲われているからだ。
「最近、新築物件が安くなった」とファミリー世帯に特に評判なのは、
中野区、杉並区、武蔵野市の一部などを含む「城西エリア」、そして
練馬区、板橋区などの「城北エリア」。言わずと知れた「人気住宅街」だ。
これらの地域は、人気沿線を除けば一般サラリーマンでも手が届きそうな
「値ごろ感」のある優良物件が多く、都心から近いわりに緑も多くて環境が
よい。むろん、下町周辺の「城東エリア」や、千葉、埼玉、神奈川などと
比べれば価格水準はかなり高いが、目黒区、大田区、世田谷区など、超高
級住宅が多い「城南エリア」と比べれば、一段安くなっている。子供を持つ
ファミリー層にとっては、まさに最適のエリアと言えるだろう。ところが、
そんな城西・城北エリアでは、今や昨年の「不動産ミニバブル」の熱気が嘘
のようだと言う。地域や物件によって差はあるものの、この春先から大幅に
値下げしないと家が売れなくなった。
つづく