>>122
茅元儀が編纂した武備志の方ではなく、いわゆる沖縄伝武備志(誌)の話だが
内容があまりに雑駁すぎて整合性がなく一門の伝書というにはとても呼べない
お粗末なシロモノ。書店で量産されてる訳でもなければ一門などの共同体で
複数の人間が写筆していたものという訳でもなく、中国に住む誰かが個人的に
集めていた資料をまとめて冊子にした、というのが一番似つかわしいかな。

そんな個人の冊子が大昔何かの拍子で沖縄に流れ着いて長い年月の間糸州など
士族の間で代々写本されていたまではまあいいんだが、糸州が没した10年後に
たまたま沖縄にやってきた中国人がたまたまその個人的な冊子を持っていたり
唐手の源流の拳法が分からないけど中国に行ったらたまたま同じ内容の冊子を
手に入れて持ち帰ったという偶然の一致。そして肝心なことに中国現地でこの
冊子が歴史上確認できない上に現在でも存在していない。

そっからさらに10年以上経った1934年に今度は沖縄で代々写筆されてきた武備志とやらが
世に公開されたけど、それもたまたま内容は同じで、そして前にも書いたように1934以前には
歴史上その名が確認できない。肝心の中国に原本も記録も時点で詰んでる。そんな状態なのに
時代をまたいで別々の人間が都合よく同一のものを別々に入手してる時点でやはり無理が出る。