90年代の格技ジャーナリズムはひどいものだった。
拳法や古武術への幻想は今より強かったし、
空手バカ一代の内容がノンフィクションだと真剣に信じられていた。
小島一志が実戦や競技上のリアルを重んじる格技論を展開し、
大山倍達正伝を記さなければ、日本の格技ジャーナリズムは死んでいた。
それが事実だ。