人間は誰しも弱いものです。
自身が背負っている挫折感やコンプレックスを無意識のうちに隠そうと小さなウソや大言壮語を口にしてしまう。
それは人間のサガというものであり、それを以てその人間の人格を否定する権利は誰にもありません。
実際、私自身も過去、現実から逃げ出し、その後ろめたさを隠したいが故に、許されない暴言や強がりを公言した事も数知れません。
しかし、いくら自分を飾っても「弱い自分」を隠す事など不可能なのです。
だから私ははっきりと断言する事にしました。
「私は早稲田大学極真空手同好会を逃げ出した弱虫である」
「極真空手の経験者とは言いながら、盧山道場でも空手を全うすることなく、何の実績も残せなかった末席のまた末席を汚すだけの存在に過ぎなかった」
しかし私は思うのです。
自分の弱さや挫折感に背を背けず、それを糧にしてきたからこそ、現在の私があるのだと。
一個人として言うならば、私など極真空手の入り口をウロウロしていた半端者に過ぎず、空手や格闘技を語る資格などないと思っています。