>>333
稲盛和夫氏が確立した「経営12カ条」の第8条「勇気をもって事に当たる」。
稲盛氏は「おかした過ちを認め、言い逃れをせずに改める勇気がリーダーには不可欠だ」と語る。
https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/091200129/110400009/?n_cid=nbpbkp_twed&twclid=2-13j5g523emgmf4o1rgdsjjnx1

失敗した場合、たいていの人は、言い逃れをしたり言い訳をしたりしますが、部下から見ればそれは見苦しいものです。自分が失敗したことを素直に認めて、過ちを改めることは、非常に勇気の要ることですが、これが一番大切な勇気なのです。
そういう真の勇気をもっていないと、部下の信頼を失ってしまいます。

たとえば、過ちを詫びもしないで、平然としているような卑怯な振る舞いをしていると、部下はリーダーを尊敬するどころか、軽蔑するでしょう。たった一度でも、そうした卑怯な振る舞いをして部下の信頼を失えば、後々そのリーダーがどんな立派なことを言おうと、部下はその言葉を信用せず、ついてきてはくれません。部下からの尊敬と信頼を失い、軽蔑を受けるようなことがあっては、リーダーとしての資格を失ったも同然です。

部下の前で言い逃れをし、理屈にもならない理屈をこね回して、自分の正当性を示そうとするリーダーがいますが、これは卑怯な振る舞いです。それは、部下からも見え見えで、そういうリーダーは経営者の端くれにも入りません。 

勇気をもって事に当たる前に、まず、卑怯な振る舞いがあってはならないということが非常に大事なのです。そういう意味で第9条には「卑怯な振る舞いがあってはならない」という副題を付け加えているのです