@バビルさんに頂戴するまでまったく知らなかった、渋沢龍彦「高丘親王航海記」のコミカライズ。
それも近藤ようこさん。実は原作もなぜか読み損じていたので、ワクワクしながら1・2巻を読了した。
白の中に印象的な黒が割込む画調、薬子の黒髪を地に展開される天竺、両性具有の秋丸の造形、いいですね。

@木城ゆきと「銃夢火星戦記」7を読了する。しばらくぶりのガンムアクションを堪能した。
この作者の活劇テクの引き出しは底が知れない。ただ物語の大きな方向性が示されないので、
イキのいい戦いが常に局地戦で終りそうだ。マッドサイエンティストの哲人ノヴァが懐かしい。
プリンぼくも好きなんです。

@方丈貴恵さんから鮎川賞受賞第一作「孤島の来訪者」を頂戴、読了。特殊設定ミステリ、まだまだ
ネタはありそうですね。コロンブスの卵をぼくも立てたくなった。その設定に真っ向から立ち向かう
主人公の気力と推理が涙ぐましい。暗鬱な開幕と見えたが、終盤の積み重ねで心地よく晴れる
エンタメとなった。

@アニメ「魔女の旅々」9話まで見る。8話・9話とつづいて性格破綻者のエピソードだったのは
ちょっと辛いが,後者の狂少女が、笑いながら殺されてゆく描写は見せるし聞かせる。冒頭で断りを
いれた上、ふだん傍観者の魔女さえ泣かせる強烈さだ。直後配信「魔王城でおやすみ」の能天気さで
ホッとひと息。