>>102
ご指摘の通り、私の研究はまだまだ不十分です。門外漢として天心流が一般公開している範囲の情報を頼りに論じているという点では、確かにアンチと同レベルであることも自負しています。
ですが、私とアンチには結論以外にも異なる部分があります。それは「武術に対する観点」です。
アンチの考える真っ当な武術とは、伝系が歴史的に正確ではっきりしていることと、技法にオリジナリティーがあることです。これら2つは武術の信用度を理想的な値まで高めてくれるので、それを求めることで白黒がはっきりつきます。
しかし、古武術とは古い流派ほど伝系が不正確で、しかも伝書に書かれている流派の逸話が必ずしも歴史的に正確であるとは限らないのが常識です。
実際に天心流以外の有名な流派でも、伝承者の名前が不明であったり、歴史的事実と異なる逸話あるいは真偽不明な逸話が伝わっていることは多くあります。
ですので、伝系が歴史的に正確ではっきりしているかどうかは、その流派の真贋を決める判断材料になるとは言えません。
また、技についても天心流は確かに他流派と共通する技がいくつかありますが、一方でどこの流派でも見られないオリジナルの技が大半を占めています。
そもそも武術の技というのは見よう見まねでパクれる程甘くはありませんし、独自に一から制作するのはさらに大変です。
そういった流派独自の技が大半を占めている時点で、天心流は十分真っ当な本物だとわかります。
しかしアンチは、天心流の技の中でも他流派のものと似ている部分ばかり見ているので、「技をパクった」「捏造だ」と安易に判断してしまうのです。彼らは視野が狭すぎるあまり、天心流のオリジナルの面が見えていません。他流派に無い独自の技を、いったいどこからパクれるというのでしょう?流派独自の技が存在するには、先人達が霊験を得て後世に伝える以外あり得ないのです。
これが私が天心流を本物と判断した理由です